3DCGって独学のハードルが高そうで、どうやって勉強すればいいのか分かりませんよね。
しかも独学をした後、就職できるかも不安…
僕自身、色んな不安がありましたが、
3DCGどころかデザインや絵の知識なども全くない状態で、正真正銘の完全未経験で3DCGを独学しました。
その経験をもとに、
について紹介していこうと思います。
・3DCGに興味がある人
・3DCGの独学の方法を知りたい人
ちなみに僕はデジハリオンラインの3DCGMaya講座で勉強しました!
ハムすけデジハリオンラインって実際どうなの?やいやい受講してみたけど、自分のペースでしっかり学べてオススメだよ! デジハリオンラインの利用を検討している人へ。&nbs[…]
3DCGを独学するための前提知識
3DCGを独学するための前提知識として、知っておかなければいけないことが以下。
- 就職を目指すならMayaか3dsMAX
- 3DCGソフトの操作方法を覚えてるだけではダメ
- 絵やイラスト、デッサンが上手じゃなくても3DCGはできる
- 3DCGソフトを使っても平気で動く高スペックPCが必要
就職を目指すならMayaか3dsMAX
就職を目指すのであれば、使用する3DCGソフトはできればMayaか3dsMAXが良いです。
なぜなら、ほとんどの求人の募集要項には、必須スキルとして「Mayaか3dsMAXが使えること」と書いてあるから。
という人のために説明すると、
- Mayaがゲームやアニメ系
- 3dsMAXが建築物系
の3DCGソフトと言われています。
どっちかを習得すればそのスキルを応用することができるので、ぶっちゃけどっちでもいいと思います。
一般的なのはMayaなので、迷ったらMayaが良いでしょう。
(もちろんCinema4DやZBrushが学びたい!という固い意志があるなら、そちらでもいいと思いますよ)
ちなみに、無料で使えるBlenderという高性能な3DCGソフトもありますが、実際に現場で使われることはあまり多くはありません。
もちろんBlenderでもCG作品は作れるし、Blenderでポートフォリオ(作品集)を作って就職している人も結構いるとは思います。
ただ、Mayaを使えば「Mayaの操作ができる」というアドバンテージが得られるので、Mayaの方が良いかと。
逆に言えば、
という「まだ3DCGソフトがどんなものなのかわかっていない人」は、お試しとしてBlenderを触ってみるのもアリ。
3DCGソフトの操作方法を覚えてるだけではダメ
と思ったら大間違い。
3DCGソフトのみで作業をすることってあまりないんです。
多くの場合は、
- Photoshopやillustratorでテクスチャなどを作る
- Aftereffectを使って合成
- Premiereを使って動画編集
と同時にAdobeのツールを使って作業しがち。
(PhotoshopかAftereffectを使うことが多い)
もちろん、3DCGソフトだけで質の高いポートフォリオを作成できれば就職はできると思います。
ですが、企業からの採用率を上げるためには上記のツールを使えた方が「良い人材」なのは間違いない。
どうせ今後習得する必要がでてくるツールなので、習得しておいて損はないでしょう。
絵やイラスト、デッサンが上手じゃなくても3DCGはできる
という人もいると思います。
正直に言えば、絵やイラストが描けた方がもちろん良いです。
ポートフォリオにデッサンを載せておいてね!なんて求人を見かけたりすることもあります。
絵が上手であればその観察力などが3DCGに活かせるので、スキルがあるにこしたことはありません。
ですが、僕自身、絵もイラストもデッサンも人並み程度にしかできません。
ぶっちゃけ普通に下手くそです。(もちろん今練習中ですが)
そんな僕でも3DCGソフトを使って作品は作ることはできます。
なので、絵が描けた方が良いけど絵が描けないとダメ!というわけではないです。
3DCGソフトを使っても平気で動く高スペックPCが必要
3DCGソフトを使って色々作りこんでいくとかなり重くなります。
練習程度にキャラクターをモデリングするくらいなら普通のPCでも大丈夫かもしれません。
ただ、映像作品を作るとなると必ず処理が重くなる場面が出てきます。
そうなるとほぼ確実に高スペックPCがないと時間がかかりすぎて詰みます。
そのためにも高スペックなPCは持っていないと非効率。
ちなみに僕が使っているのは15万くらいで買ったゲーミングPCです。
参考までにスペックをざっくり書いておくと以下。
- CPU:Core i7-8700K
- メモリ:DDR4-2666 8GB×2(=16GB)
- GPU:GeForce GTX 1060 6GB
- HDD/SSD:2TB/480GB
今手元に高スペックPCがない人は購入することをおすすめします。
未経験者におすすめの3DCGの独学方法を紹介!
それでは独学方法について紹介していきます!
- 本や動画を頼って独学
- 近くのCGスクールに通う
- 通信教育やオンラインスクールで受講する
ちなみにMaya・3dsMAXの独学についての説明です。
Blenderを始めようと思っている人は当てはまらないかもしれませんので、ご注意を。
3DCGの独学方法①:本や動画を頼って独学
まず一つ目は、本や動画サイトを見て独学する方法。
この方法は一番ハードルが高いし、なおかつ時間もかかるのであまりお勧めはしません。
ですが、一番お金がかからないので、お金がない人には良い方法だと思います。
・お金が全然かからない
・自分のペースで集中して勉強できる
・クオリティも進捗も自分次第
・時間がかかる可能性が高く非効率的
・Mayaのライセンスを用意する手間がある
Maya(3dsMAX)のライセンスを学生として取得
Maya(3dsMAX)はライセンスを購入しないと使えません。
学生であれば無償で3年間使うことができますが、普通に購入するなら有料(32400円/月、254,880円/年)になります。
ぶっちゃけ、かなり高いです。
なのでおすすめの方法としては、放送大学で学生の身分を手に入れるという方法。
放送大学に入学すれば2~3万円で学生になれるらしいです。
- 放送大学で2~3万円で学生の身分を手に入れる
- Mayaを学生のライセンスでダウンロードする
この2ステップでMayaが3年間使い放題です。
3DCGが学べるおすすめの書籍
Mayaを使う準備が整ったら、書籍を参考に使い方を学んでみるといいです。
ぶっちゃけ色んな本があって、どれも参考になるんですが、おすすめは以下の本。
モデリングに特化した書籍ですが、実践的な使い方が詳しく乗っていてかなり分かりやすいです。
アニメーションを学ぶならコレ↓
3DCGが学べる動画サイト
独学するなら、動画を見ながらも実践的に学べるので見ておくといいでしょう。
Visutorというサイトはかなり良い感じでした。
Mayaのライセンスは別途必要ですが、月額料金4900円とかなり安い。
しかも、Mayaの基本コースは無料で見れるので、初心者にはお得。
まずはお試しでやってみると、Mayaがどんなものか理解できますよ。
合わせてUdemyもおすすめ。
アニメーションやリグなど、1個ずつ教材を購入していくタイプのサイト。
とはいっても、1300円くらいでかなりボリュームのある教材が買えるのでかなりお得。
自分に足りていないものをピンポイントで購入できるので、初心者にはオススメです。
3DCGの独学方法②:近くのCGスクールに通う
二つ目の独学方法は、近くのCGスクールに通うという方法。
ここでいうCGスクールは専門学校とは別の、個別教室みたいなところです。
東京でいうなら新大久保にオモドックスクールというCGスクールがあります。
基礎の基礎を学ぶだけなら178,000円で25講座受けられます。
ペースも自分で決められるので、短期集中的に学ぶこともできます。
スクールに通う手間や交通費がかかるため、自分を追い込みたい人には良いかもしれません。
もちろん、長い期間をかけてゆっくりと学んでいける人は、専門学校に通ったりする方が良いでしょう。
・通うペースは自分で決めることができる
・半強制的に勉強をしないといけないので、自分を追い込める
・通う手間があるので、時間と交通費がかかる
・CGスクールの質に左右される
3DCGの独学方法③:通信教育やオンラインスクールで受講する
お金はかかりますが、効率よく勉強できて安心して学べるので一番オススメです。
「本や動画を使って独学」と「CGスクールに通う」のいいとこどりといった感じ。
一番有名なオンラインスクールだと「デジハリオンラインスクール」。
僕もここで3DCGを学びました。
料金は約35万しますが、初心者に分かりやすい内容から実践的な内容まで詳しく教えてくれます。
加えて、デジタルハリウッドでのコネクションを使った就職支援などもあるので、就職の面でも安心。
お財布に余裕があるならオススメですよ
詳しくはこちらの記事で!
ハムすけデジハリオンラインって実際どうなの?やいやい受講してみたけど、自分のペースでしっかり学べてオススメだよ! デジハリオンラインの利用を検討している人へ。&nbs[…]
・自分のペースで学習を勧められる
・作品の添削や就職支援などのサポートが手厚い
・料金が割高
【重要】就職するためにはポートフォリオが超大事
ここまで読んで、
という方がいるかもしれません。
そういう人のためのヒントとして助言をしておくと、就職ではポートフォリオがめちゃくちゃ重要視されるという事。
(ポートフォリオというのは作品集の事ね)
つまり、ポートフォリオの質を高めることができれば、どの方法で独学をしても良いでしょう。
ちなみにTwitterではこんなツイートを発見しました。
僕は3DCG専門学校出身ですが、クラスメイトが20名居て、途中で5名ほど来なくなり、卒業した15名の中で、最終的にCG業界に就職できたのは、僕入れて5名ほどでした。
専門学校に行けば自動的にCG会社に就職できるわけではなく、コツコツマジメにCGに取り組んだ人だけが就職できます。— 中村 基典@3D背景アーティスト / Moto Nakamura (@motonak_jp) August 23, 2018
専門学校に行っても就職できていない人は結構多いようです。
なので、専門学校に行ったからと言って安心しきっていると、普通に就職できないという事ですね。
ここまで読んで、どの方法か迷っている人は
どの方法を使えば質の高いポートフォリオが作れるか逆算すればいい
と思います。
本やYoutubeの動画だけで質が高いものが作れるならそれでOK。
結果(ポートフォリオの質)が全ての世界です。
まとめ:自分に合った独学方法で3DCG効率的に学ぼう!
この記事のまとめです。
・就職にはMayaか3dsMAXがいい
・3DCGソフトだけじゃなく、PhotoShopなども覚えるべき
・絵・イラスト・デッサンスキルは必須ではない
・動作がサクサクの高スペックPCは必要
・本や動画を頼って独学
・近くのCGスクールに通う
・通信教育やオンラインスクールで受講する
自分に合った独学方法で効率的に勉強しましょう。
就職を目指すなら質の高いポートフォリオを作ることが大事。
どの方法か迷っているなら、どうすれば質の高いポートフォリオが作れるか逆算して決めればOKです。